上 河 内 岳

1999年1月1日に茶臼岳小屋から

 上河内岳を往復した時の画像

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上河内岳山頂から-2- / トレース


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撮影日記

 元旦、もたもたしていたので、小屋を出たのが6時半過ぎ。稜線に辿り着く前に初日の出を拝む。左に富士山。 このかた20年ほど毎年ではないが、このような光景の中で初日やご来光を浴びることができ、新年への糧にしてき た。

 太陽が昇ってしまってから、また、シャッターを切る。方向を変えて、2、3カット写す。輝く太陽、澄んだ空気、 遠くの山々が朝の斜光に浮かび上がる。美しい光景だ。

 振り返ると雪面に自分の影が映っている。何となく面白いので、3コマ写す。

 稜線に出る。風はあるがそれほど強くない。聖岳が朝日に輝いている。茶臼岳には寄らずに上河内岳へ向う。

 昨日の偵察で、夏道伝いではお花畑まで行くのに途中雪が深そうなので、夏道を離れ、だだっ広い斜面を登って行く。雪面はクラストしているがアイゼンをはかなくても歩ける。

 粉雪が風に飛ばされる。アルペン的風景ではないが、雪煙を入れて富士山を撮る。

 小ピークを過ぎ、少しずつ、下り出す。時たま雪面を踏み抜く。這い松の上を歩いているのである。雪面を踏み抜くと股まで埋まってしまう。また、一度だけだがクラストした雪面が割れ、体ごと落とし穴に落ちたみたいになった。荷物を背負っていないので、いいようなもの。注意しなくては。

 窪みに入り、トレースを見失う、消えてしまっているのだ。立ち止まったりして、前方を見ながら、進んで行く。

 お花畑の外れ辺りで、夏道に出た。雪面がクラストしているところは歩き易いが吹き溜まりでは、トレースが完全に埋まってしまい、軽く膝上まで潜ってしまう。これも雪山を歩く楽しみ、苦しみ。ほどなくして、岳樺林が開け、上河内岳が眺められた。

 前方に雪原が広がるのだが、途中までしか、トレースがない。昨日、茶臼岳小屋を下った人はここまできたのだ。小屋で途中まで行ったとは聞いていた。これからは自分でトレースを付けて行くしかない。トレースがなくなったところから、夏道通りに進むがちょっと進のが困難、進めないわけではないが、戻って稜線伝いに進む。

 多少のアップダウンはあるが、段々登りが急になってくる。上河内岳肩への最後の登りは、くぼ地に入り、クラストした斜面を直登しようと決める。アイゼンを着けはじめる。上河内岳を見上げていると上河内岳の肩に人を見つける。聖平小屋からの縦走者。左側の稜線伝いに下りてくる人もいれば、くぼ地を真っ直ぐに下って来る人が2人いる。

 くぼ地の中の直登、クラストした雪面にアイゼンがよくきき快適に登れる。左側の稜線伝いにまた、2、3人下りてくる。ほどなくして肩に着く。聖、赤石、悪沢、千枚岳と望める。

 休んでいる人に話し掛ける。聖沢から入り、昨日、聖岳に登ってきたとか。

 休む間もなく、上河内岳へ登りはじめる。数年前の夏にきたときには、山頂を踏まずに素通り、今日が初登頂になる。わくわくしながら登る。山頂は、かなりだだ広い。聖、赤石、悪沢、千枚岳は光線が正面から当っているので、写真撮影に向く時間帯ではないが一応写しておく。聖平小屋への下りは容易ではなさそうだ。冬の聖岳はお預け、またの機会に登ることが出来ればと思う。今日、上河内岳の頂上に立てただけでも感謝しなければ。

 長居は出来ない、程なくして茶臼岳小屋に戻る帰路に着く。くぼ地の雪面を真っ直ぐに下る。下りは速い。雪原に入るとトレースもしっかり付いて歩き易い。お花畑へはトレースはついていない。朝通ってきたトレース伝いに戻ることにした。

 茶臼岳小屋に戻ったのが午後1時半頃。3時前に茶臼岳小屋を出、夕方5時頃、横窪沢小屋に着き、泊る。

 翌日、畑薙ロッヂまで歩き、14時25分発のバスに乗り、帰路に着く。


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(2004年10月3日以来)
(1999/2/27 掲載)


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